※進行方向(渋川→長野原草津口)左側の景色
2008-08-21 13:23 祖母島〜小野上
緑の穂が、夏の風に揺れている。
2008-08-21 13:23 祖母島〜小野上
吾妻川を渡る。窓を開けると、頬を撫でる風が最高に気持ち良い。
2008-08-21 13:26 祖母島〜小野上
中之条の市街に入るまで、国道353号線と共に吾妻川を遡る。
2008-08-21 13:32 小野上温泉〜市城
川面が鏡となり、空の青を映していた。
2008-08-21 13:33 小野上温泉〜市城
夏の日差しが、ひび割れたアスファルトを照らしている。
2008-08-21 13:38 中之条
吾妻線の中核駅、中之条駅に到着。
吾妻線は沿線に温泉が非常に多く存在し、この駅は有名な四万温泉や、美肌湯が自慢の沢渡温泉などへの玄関口となっている。
2008-08-21 13:44 中之条〜群馬原町
四万温泉より流れる四万川を渡る。四万温泉はアルカリ性だというから、この川もアルカリ性なのだろうか。
2008-08-21 13:48 群馬原町〜郷原
中之条からは、国道145号線が吾妻線のパートナーとなる。
国道を走る車と同じくらいの速度で、電車は進む。
2008-08-21 13:52 郷原
吾妻線に限らず、群馬のローカルJR線は大抵窓が開けられる。素晴らしいことだ。
2008-08-21 13:57 矢倉〜岩島
進むにつれ、山々の高みがだんだんと増してくる。
送電線の鉄塔に夏を感じるのは、私だけであろうか。
2008-08-21 14:02 岩島〜川原湯温泉
岩島を過ぎると、徐々に平地が狭まってくる。
いよいよ吾妻線のハイライト、吾妻渓谷に差し掛かる。
2009-04-07 12:02 岩島〜川原湯温泉
長さ約9mの樽沢トンネルを抜ける。頭も尻も隠せない。
2008-08-21 14:04 岩島〜川原湯温泉
この車窓の風景は、近い将来亡きものとなるのだ。
2008-08-21 14:05 岩島〜川原湯温泉
南瓜色の電車は、深い緑の中を走る。
2008-08-21 14:06 岩島〜川原湯温泉
やがて電車は、ダムに沈む運命の川原湯温泉に到着する。
2009-04-07 12:04 岩島〜川原湯温泉
建物の基礎が、そう遠くないダムの完成を暗示しているかのようだ。
2008-08-21 14:06 川原湯温泉
この駅舎も、ホームも、線路も、ベンチも、数年後には思い出となって水の底へ消えてしまうのか。
2008-08-21 14:10 川原湯温泉〜長野原草津口
それでも電車は、何も言わずに走り続ける。
2008-08-21 14:11 川原湯温泉〜長野原草津口
所々に崖が露出しているあたり、この辺はかなり険しい地形といえるだろう。
2008-08-21 14:11 川原湯温泉〜長野原草津口
このように、ダム関連の工事は着々と進められている。
この建設中の橋脚は、上に国道145号線を通す「3号橋」となる予定だ。
2009-04-07 12:10 川原湯温泉〜長野原草津口
吾妻川に架かる「3号橋」は、橋桁が完成していた。
昨夏と比べて、明らかに工事が進んでいる…。
2008-08-21 14:13 川原湯温泉〜長野原草津口
願わくは、ダム建設が中止になることを―――。
そんな人々の希望も空しく、「寿命」は刻一刻と迫っている。