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原生林茂る、甲武の深山 飛龍山(2077m)(5) 2009.03.25-26
前回からようやく登山らしい登山が始まった。
金かんじきのトラブル等で、途中にある北天のタルには約1時間遅れての到着となってしまった。
ここから順調に進めば、丹波のバス停には午後2時半頃の到着となる。そうすれば3時台のバスに乗れる、筈だ。
北天のタルを出発した我々は、飛龍山頂へと至るべく奥秩父縦走路を西へ進んだ。
北天のタルを出ると直ぐに左側が開けているところがあり、奥多摩の主な山々を見渡すことが出来る。
写真では分からないが、遥か向うには、海の輝きが見えた。(ような気がした)
まだまだ辺りが枯れ木色の中、青々とした葉を茂らしている木があった。
この特徴ある葉の形の木は「ホソバシャクナゲ(別名:エンシュウシャクナゲ)」といい、5月になるととても綺麗な花を咲かせるという。
メンバーの顔が写っておりましたので、修正させていただきました。申し訳ありません。
進むうちに、道が怪しくなってきた。
所々路肩が崩れたりしてきたのである。
そしてさらに進むと、遂に道が雪に消えていた。
積雪は以外にも50cm程となっており、進むと膝上まで深く潜り込んだ。
ここで、今まで列の最後尾だった顧問の先生が一番前に出た。危険な場所なのだろう。
其れもその筈、ここは沢地形らしく木が無いのである。
つまり、滑落したらそのまま50m以上滑り落ちていくことになるのだ。
ここはアイゼンの力を最大限に発揮して、皆無事に通過することが出来た。
道が消失している箇所は、この後飛龍権現まで何度か現れた。
インターネットで調べた結果、この奥秩父縦走路から直接飛龍山頂へと至る近道が存在するらしい。
入口には赤いテープがあるというので、私は道の右側をずっと観察していたが、結局見つけることは出来なかった。
かなり危険な道のりだったが、どうにか飛龍権現に到着した。
飛龍権現は名の通り権現様を祀っているらしく、近くには祠が存在する。
飛龍権現から飛龍山頂に至る道は、一部不明瞭な所もあるが総じて歩きやすい。
最初が少し急な坂で、あとは登りと下りを繰り返すのみだ。
途中笹薮を抜ける箇所があり、雪を被った笹薮の中を通ると雪が落ちてきて、それはそれは冷たかった。
幾度と無く上り下りを繰り返すと、木々の間から標識が見えてきた。
山梨百名山 飛龍山 2077m
山頂は、静寂に包まれていた。
積雪はおよそ10cm。先程の50cmは例外だったのだろう。
来た方向の反対側にも道らしきものがあり、どうやらこれが「近道」のようだ。
因みにこの飛龍山、山頂の高さが何故か本によって違うのだ。
ある本によれば山頂の高さは2069mとあるし、また別の本には2077mとある。
このレポートでは山頂の標高は2077mとしているが、何故このようにまちまちなのだろうか。
その答えは、国土地理院の地形図を見ると分かる。
実は、この山の山頂には2077mの水準点と2069mの三角点があるのである。
確かに山の高さは、水準点の高さより三角点の高さの方が、らしいといえばらしい。だから2069mと書いてある本がある。
が、山の標高をその山の最高地点とすると、2077mである水準点の高さが山の標高である筈だ。だから2077mと書いている本もある。
つまりこれは、「山頂」の定義が曖昧だから起こりえた現象なのである。
我々は登頂の雄叫びを上げることもせず、取り敢えずそこら辺の岩に坐って休憩をした。
記念写真を撮り、15分ほど休憩をして山頂を後にした。
この時、時刻は11時ジャスト。予定より1時間半遅れていた。
ガイドブックに載っている無雪期のコースタイムで計画を組んだ私が愚かだった。
飛龍権現までは、驚くほど近く感じられた。
時間は遅れていたが、ここから3分ほど進んだところにある禿岩で昼食を食べることになった。
下調べをした所、禿岩は物凄く景色が良い所だという。
私は期待のあまり、ひとり奥秩父縦走路を西へ走った。
すぐに禿岩の分岐に到着した。
このままこの奥秩父縦走路を真っ直ぐ行けば、将藍峠や笠取山を経て甲武信ヶ岳の方へと行くことが出来る。
私は、迷わず左へ進んだ。
来ました。来ましたよ大眺望。
奥秩父随一と言われる大眺望。
このまま真っ直ぐ行けば禿岩の大眺望…
…と云いたい所なのだが、実はこの写真を撮っている地点でも視線を右に移すと…。